「入院医療中心から地域生活中心へ」と精神科医療は大きな変化をしています。「退院」とは入院生活からより自立度の高い「地域生活」へ移行することで、住まいや生活費、話しあえる仲間などの生活の基盤を確保するとともに、病気とうまく付き合いながら、それぞれにあった自立した生活を送ることが社会復帰の第一歩になります。
「社会復帰」は、それぞれに「その人の社会復帰」があります。急性期では自分の病気を理解し、ストレスへの対処方法を身につけ、安心して地域生活を続けられることが大切ですし、病気のために休職や離職を余儀なくされた方が、再び就労が可能になることも「社会復帰」です。
当院では平成15年より社会復帰推進委員会、平成20年より地域移行推進委員会を設立し、長期入院となっている患者様の退院に向け、医師、看護師、精神保健福祉士を中心とした多職種チームで取り組んできました。新病棟体制では、病棟、外来、デイケアの各部分が連携し、それぞれの社会復帰について患者さんとともに考え、回復に向けてどのような支援が必要か積極的に検討していきます。
自立支援病棟では、日常生活に必要な技術を身につけ、生活の基盤やサポートしてくれる支援体制を整えることにより自立した生活を目指します。退院していく場は、家族との同居、単身生活、グループホームや援護寮など環境は異なりますが、それぞれの患者さんに必要な日常生活技能や対人関係の持ち方を、作業療法やグループ活動、スタッフらとの関わりを通して身につけます。退院後の生活の場にスタッフも同行し、その患者さんに必要な支援体制を具体的に考え、退院後も安心して地域生活が送れるようにしていきます。
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