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大宮厚生病院は理想の精神科病院を目指して・・・

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〒337-0024 埼玉県さいたま市見沼区片柳1番地 

A5病棟 急性期対応Acute term correspondence


 基本方針
  1. 入院時の広範な情報収集によってより実体に近い精神障害の評価(診断)を行う。

  2. 出来るだけシンプルな薬物療法を基本とし早期の病状安定を目指す。

  3. 入院中は患者様およびご家族に対する心理教育を積極的に行い、患者様およびご家族に、入院の原因となった精神障害に関して、病気の特徴と治療の必要性を理解していただくことを目指す。またご家族には、患者様に対する望ましい接し方を入院中に体得してもらうことを目指す。

  4. 当院の医療圏にあたる地域で発生したケースに対しては、退院後の治療の継続性を常に考えながら入院治療を行う。

  5. 精神科クリニックからの紹介ケースについては、病診連携の理念のもと退院後は紹介先の精神科クリニックに戻すことを原則とする。

 A5病棟は、入院治療を必要とする精神障害の急性期と呼ばれる時期の治療を担当する病棟として想定されています。
 急性期と呼ばれる急性病態には、さまざまなカテゴリーの精神障害(統合失調症圏、気分障害圏、精神活性物質による精神および行動の障害、器質性精神障害、パーソナリティ障害、知的障害、発達障害等々)が含まれます。
 入院前後では、患者様に関する過去および現在の精神症状に限らず、家族や関係者からの多くの情報を集約することによって、より実体に近い精神障害の評価(診断)を得ることが重要となります。
 この評価(診断)を元に、それぞれのカテゴリーに対して、より実効的で即効的な治療が急性期病棟には求められます。
 多くの入院対象となることが想定される統合失調症圏と気分障害圏に対して現在考えていることを述べます。

 
統合失調症圏は、長年の経過を呈する精神障害で、発症後再発を繰り返し、従来の表現を使うと人格レベルの低下を最終的には引き起こすと言われております。その経過において特徴的ないくつかのステージ(病期)がありますが、自らの精神障害に対して病識が持てないことがこの障害の大きな特徴であります。
 ところで、これまでの当院での入院治療の経験から、初発や最初の再発時の急性期における入院治療がその後の治療的経過を大きく左右することが知られております。それらの知見を元に、急性期の入院治療においては以下のことを目指したいと思います。

  1. ステージや病態に合わせて、出来るだけシンプルな薬物療法を提供し、早期の病状安定を図ります。

  2. 患者様の病状安定後は、病識の獲得を目指した入院治療を提供します。
    具体的には、患者様に対して、この精神障害の理解、治療の必要性の理解のための個別的あるいは集団的心理教育を頻回に行います。これらには、多職種(医師、看護師、精神保健福祉士、心理士、作業療法士等)が定期的に関わります。

  3. また、病識獲得のためには、ご家族の治療への参画が必要であるため、入院中はご家族にも治療に加わっていただき、ご家族に対しても心理教育を行いながら、最終的には患者様およびご家族の双方に治療の必要性の最低限のコンセンサスを得てもらうことを目指します。

  4. 病棟で得られた患者様に関する情報は、頻回のミーティングを通して上記多職種が情報を共有することによってチーム医療として患者様の早期の退院を目指します。


 
気分障害圏は、うつ状態で深刻な希死念慮を有するケースか、躁状態で行動の異常を呈するケースが当病棟への入院の適応となります。
 当病棟での治療は、やはり出来るだけシンプルな薬物療法により、病状の安定(寛解)を早期に達成することにあります。
 その後の治療については、A2のストレスケア病棟との連携の元にその後の治療的選択肢を見出したいと考えております。
 気分障害に関しても、患者様ならびにご家族に対する精神障害の理解、治療の必要性の理解を得てもらうための心理教育が必要と考えております。

その他のカテゴリーの精神障害については、最初の精神障害の評価がその後の治療的選択しの決定に大きく影響すると考えられます。これらのカテゴリーについても多職種によるチーム医療で、情報を共有し、各職種の得意分野の経験に基づく提言を尊重しながら患者様に一番より方向を模索して行きたいと思います。


医療法人社団輔仁会 大宮厚生病院

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